導入事例

開業22年目を迎え、紙カルテが3万5000冊近くまで増え、1冊のカルテも分厚く重くなり、
収納スペースだけでも事務室を大きく占拠し、カルテの出し入れだけでも事務員の負担になっていました。
新規開業が軒並み電子カルテ導入されているので、思い切って紙カルテから電子カルテへの変換を考えました。

22年前の開業時は、産婦人科領域での電子カルテはまだ一般的ではなく、内科等での導入が始まった頃と認識しています。
当時産婦人科に特化した電子カルテは無く導入は見送りましたが、最近は産婦人科に特化した電子カルテも増えきました。
他の数種類のカルテと比較検討し「fカルテット」はユーザー目線でかなり産婦人科に特化され熟成されていると感じ、
最終的に導入を決定しました。

導入前は懸念事項がいくつかありました。
・院長をはじめ、高齢のアナログ人間が使いこなせるか？
・パソコン操作に時間が掛かり、結果、患者さんを待たせることにならないか？
・非常勤や外勤の先生がうまく使いこなせるか？
・膨大な紙カルテの診療データをいかに電子カルテに移行していくのか？
・停電や災害時に稼働できるのか？

導入前の説明会・研修等、とても丁寧に行って頂き、比較的スムーズに導入開始できたと思います。
導入開始後も困った時やトラブル発生時に速やかに個別対応して頂き、とても感謝しています。
他の電子カルテは使っていないので分かりませんが、産婦人科に特化していることを実感し、
慣れることで徐々に紙カルテに比べて操作性・正確性以外にもデータ処理など利便性を感じています。

機能面は他の電子カルテを使っていないので詳細指摘は難しいですが、かなり産婦人科診療に特化した内容が豊富と思います。
紹介状や各種書類作成が簡単にできますし、エコーシステム・予約システム・レセコン・外注検査会社との連携で、
診療・検査・事務的処理がスピーディーになり、看護スタッフの業務削減・人的ミスも減っていると感じます。
まだ慣れてないこともありますが、想定外の事が起こるとユーザーがフリーズしてしまうこともあり、
その都度改善して熟成していくことが大事と思います。
数年後には紙カルテのスペースがすっきりなくなることを期待します。

ｆカルテットは、元々産婦人科に特化されていますが、さらに当院の診療に特化した電子カルテを作り上げるため、
マイナンバーカード診療への連携や電子処方箋の導入・連携についてなど、今後とも助言・指導・改善を期待します。