導入事例

カルテ倉庫が許容範囲を超えて、収納しきれなくなりました。
他院からの紹介状など手書きの書類は非常に少なくなり、IT社会と言われている中、紙カルテをずっと使い続けてはいけないと考えました。
スタッフも紙カルテへの記録に多くの時間がとられていて、もっと患者さんと接する時間を作らなくてはいけないと考えたのも、
電子カルテの導入を検討したきっかけです

最初当院では、アットリンクの外来予約システムを導入していました。
慣れていたこのシステムを継承したまま、電子カルテを導入できないかを模索し、アットリンク社の方に相談したところ、
産婦人科に特化した電子カルテ「ｆカルテット」を紹介してもらいました。
予約システムはそのままで導入出来るので、ｆカルテットを選定しました。

導入にあたり、今までの紙カルテのデータを全部移行しなくてはならないのかと思いましたが、
今までのカルテはそのままで、稼働後の診療分から電子カルテへ記載しています。
スタッフ全員が操作を習得するのは時間がかかるかと思いましたが、
導入スケジュール通り４か月ほどで外来、病棟が問題なく稼働しました。
当初分娩経過、分娩所見、新生児所見など産科記録、産後の入院中の指示、処置、チェック項目はどう記録するのか不安だらけでしたが、
産婦人科に特化した電子カルテということもあり、全てが配慮されていました。

導入以降、妊婦健診での検査の漏れがなくなりました。
妊婦健診の経過を常に全体的に見渡せて、体重、血圧、尿蛋白の変化が一目でわかります。
里帰り分娩希望や緊急搬送といった情報が診療情報に漏れなく記載され、書類作成が極めて短時間で出来る様になりました。
入院の分娩記録も記入が簡単で、時間短縮に繋がっています。

また書類作成時、患者さんの基本情報が自動的に取り込まれるので、説明書、入院計画書、同意書等が直ぐに作成されて重宝しています。
外注検査結果、妊婦健診の腹部超音波計測値、経腟超音波の画像やNSTモニター画像も電子カルテに取り込まれており便利です。

外来での検査オーダーを目的別にセットメニューで作成してもらったので、一気に検査項目を入力できます。
院外処方が前回と同じ場合、Do処方にすると作成も容易で、薬、検査、処置等をオーダーするとレセプト病名を同時に選択処理できます。
入院当日から退院日までのすべてのオーダーを、スムーズに入力できるのも便利です。

導入後の効果としては、
１，分娩経過、分娩記録、新生児記録等の記載漏れがなくなった
２．記録時間が短縮され、時間の活用に貢献している
３．外来予約患者の検査伝票などは前日にオーダーを出しており、当日業務がスムーズに運んでいる
４．外来での書類作成が速やかに行われるので、時間がかからない

新たな機能等が追加された場合、今後も情報提供をお願いしたいです。