東京都
みなみ野グリーンゲイブルズクリニック様
公開日:2021.10.18
現場の意見に耳を傾けてくれる企業の姿勢が一番のお勧めです。
みなみ野グリーンゲイブルズクリニック 院長|桑江 千鶴子 様
導入の経緯
前職の都立府中病院時代に全都立病院に先駆けて病院を動かしながら電子カルテを導入しました。
産婦人科は非常に特殊な医療と言われており、手本になる病院もなく、作りはしたもののほとんど使えず紙で運用していました。
その後都立多摩総合医療センターへの移行の際、もっと使いやすくするために2次システムとして業者と開発を行いました。
とにかく産婦人科に特化して使える使いやすい電子カルテを作りたかったのです。
「現場で使える電子カルテ」
「必要な情報をわかりやすく共有できる電子カルテ」
「リスクの高い産科で安全をめざす医療を助けてくれる電子カルテ」を目指していましたが、当然そのようなカルテは無かったので、希望するかたちに作り上げるため、とにかく現場の意見を取り込み、作っていける技術力があるところと組みたいと思っていました。それがfカルテットに決めた理由です。
使用しての感想
とにかく産科医療は時間との闘いです。
忙しい現場の中で、必要な情報を入力し易いこと、リスクが生じた際に目につき易いこと、わかり易いことを重視していました。
情報一つで母体と胎児の安全が確保できるかどうかが決まります。私達現場の意見をどこまで担当者に理解してもらえるかが最大の問題でした。
しかし担当者は事前に何度も打ち合わせをしても、少しも嫌な顔をしないで付き合ってくださいました。
産婦人科医師だけでなく助産師や看護師の意見も聞いてくれ、その結果、ほぼ希望通りの電子カルテを作ってくださったことにとても感謝しています。
その後変更をお願いしてもスピード感を持って対応してくださっており、fカルテットを導入して本当に良かったと思っています。
個々の対応力が素晴らしく、現場の意見に耳を傾けてくださるという、企業の姿勢が一番のお勧めです。
電子カルテはソフトウェアですが、人間が使うものであり、最後は人間の判断を助けるためのツールだと思います。その点もとても理解されていることを素晴らしく感じます。
機能面では、分娩の進行を見る「パルトグラム」は良くできていると思います。初産婦と経産婦のフリードマン曲線をグラフに重ねて表示してもらったことで、遷延分娩が防止できます。
破水後、24時間経過でイエローライン、48時間経過でレッドラインが出てきますので、安全な分娩が提供でき、誰でも気が付ける仕組みになっています。
入院分はまだ改良できるところがたくさんあると思いますが、それもお願いすれば使いやすくしてくださるでしょう。信頼しています。
現場に寄り添って改良する姿勢が企業の成長にもなると思います。今後もその姿勢を継続して欲しいです。
あくまでも主役は患者さんですので、人間に優しい医療を提供するために連携していければいいなと思っています。